赤ひげニコニコ通信
2010年11月 4日 木曜日
重力療法
私たちにとって「歩く」ということは、ただ目的地に向かって到着するための手段くらいにしか考えていません。
だから現代人は目的地に向かって、楽に、しかも早く、労せずに到着できる方法を考え、少しでも歩かずに、車や、飛行機や、新幹線を利用したがります。
いやそれどころか、今日のようにモータリゼーションが進んで、車がまるで履物のように使われるようになると、近くのスーパーへ買い物に行くのも、銭湯に入浴に行くのも、ちょっとタバコを行くのにも車。
勿論、幼稚園の子供の送り迎えも「母親」が運転する車、井戸端会議に出かけるにも車。
むろん旦那さんの出勤も車、日曜日に家族で出かけるのも車。
これじゃ毎日の生活の中で、ほとんど歩くことが無くなってしまいます。
日々の生活の中で「歩く」ことが少なくなっただけ、男も女も足・腰が弱まり、健康を害してしまう人が増え、子供のうちから車に乗せられて、楽して育っているから、虚弱児が増えて来ています。
現代人が「歩く」ことをどんどん減らしたために、肉体的に弱くなったとも言いますが、同時に精神的にももろく、ちょっとした苦痛や、困難にも耐えられない若者や、大人たちが増えて来ています。
ノイローゼや精神障害がどんどん増え、自殺する子供たち、大人がこれからも、もっともっと増えていくでしょう。
「歩く」ということは、まるで人生と同じで、平坦な道ばかりではありません。山あり、谷あり、登りの坂道、下りの坂道、会談ありで、真夏の炎天下で汗も流せば、息ぎれして苦しい状態もあります。
寒風にふるえたり、身を切られる思いをしたり……いずれにしても「歩く」ことは、頑張ること、耐えることを教えてくれます。いや、心身ともに知らぬ間に鍛えてくれるのです。「歩く」ことで、気分が変わり、モヤモヤが消え、ストレスの解消になります。
嘘ではありません。
イライラしたり、悲しくなったり、泣きたくなったら、思い切り「歩いて」みるといい。涙が流れ、流れきったら、涙が乾き、ボンヤリした気持ちが起こり、そのうち悲しさもイライラも風に吹かれて、風化して行ってしまいます。
時に、足の向くままに、足にまかせて、歩いてみよう。
気持ちに「ゆとり」が出来てくる。町の商店のウィンドウをのぞき、道端の草の小さな花に気持ちが洗われ、郊外の家々の庭の木の緑が目にしみる。
いや、それだけではありません。昔から「犬も歩けば棒に当たる」という諺があります。出しゃばったことをすると災いに会う(犬は棒でたたかれる)という意味もありますが、どんどん「出歩けば、思いもかけぬ幸(棒)に会うこともある」という意味もあります。
歩いてごらんなさい。思いもしなかった「なにか」を発見したり、なにかを感じたり、誰かと「出会う」ことになるかも知れません。
現に今、貴方は私と出会って出会っています。
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投稿者 田中整骨院